母子手帳を見ながら「次はどのワクチンだったかな」と迷ったことが、一度くらいはあるのではないでしょうか。種類が多くて、どこで打てるのか、予約はいつまでにすればいいのか、なかなか頭に入りにくいですよね。
わたしはクウ。地域情報メディア『なよろレンズ』の編集長で、名寄で鍼灸院を営んでいます。日ごろから子どもの健康に関わる情報を気にかけていることもあって、今回は名寄市の子ども向け予防接種について、親御さんが実際に動けるよう整理しました。
「何歳で何を打つのか」「どこで予約すればいいのか」「持ち物は何か」という順番で話を進めていきます。転居を考えているかたへの注意点も後半に触れています。
無料で受けられる定期接種の種類
名寄市で定期接種として無料対象になっているワクチンは、全部で十種類以上あります。5種混合・2種混合・麻しん風しん・日本脳炎・BCG・小児肺炎球菌・HPV・水痘・B型肝炎・ロタウイルスが対象です。
対象年齢を過ぎると費用が自己負担になるため、「そのうち打てばいい」という感覚でいると思わぬ出費になります。接種時期には目安の期間があって、その範囲内なら無料という仕組みです。
生後2か月から始まるスケジュール
最初の接種は生後2か月から始まります。5種混合・小児肺炎球菌・B型肝炎・ロタウイルスがこの時期に重なります。複数のワクチンを同じ日にまとめて打つ「同時接種」が一般的なので、最初の予約は生後2か月を目安に医療機関へ相談するのが手順として自然です。
BCGだけは少し遅めで、生後5か月から12か月のあいだが対象です。名寄市では保健センターで7か月健診に合わせて集団接種で実施しています。個別に病院へ行く必要がないのが特徴です。
市内で接種できる医療機関の違い
名寄市内には予防接種を受けられる医療機関が複数あります。ただし、全ての病院で全てのワクチンを打てるわけではありません。
- 名寄市立総合病院
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取り扱いワクチンが最も多く、ロタテックにも対応。接種は毎週火曜日14時からで、2日前16時までに電話予約(01654-3-0489)が必要。初診のかたは正面カウンターで新患受付から入ります。
- 名寄東病院
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平日の午前・午後に対応。ただし1歳未満の予防接種は受け付けていない点に注意が必要。生後すぐのワクチンは別の病院を選ぶことになります。
- 名寄三愛病院・名寄市風連国民健康保険診療所
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どちらも平日に対応しており、ロタリックスのみ取り扱い。風連診療所は複数ワクチンの同時接種や、ロタウイルス接種のかたは午後のみとなっています。
接種当日に持っていくもの
どの医療機関でも共通して必要なものがあります。当日になって慌てないよう、事前にそろえておきましょう。
- 母子健康手帳
- 予診票(記入してから持参)
- マイナ保険証または資格確認書
- 診察券(受診したことがある場合)
予診票は「こんにちは赤ちゃん訪問」の際に副読本と一緒に配られます。訪問前に生まれたばかりのかたでまだ受け取っていない場合は、名寄市保健センター(01654-2-1486)に確認すると手に入ります。
任意接種のインフルエンザとおたふくかぜ
定期接種とは別に、費用が一部自己負担になる任意接種もあります。インフルエンザは生後6か月以上が対象で、10月から翌2月末ごろまでが接種時期の目安です。
おたふくかぜは1歳から受けられますが、名寄市の取り扱いでは生後12か月から36か月未満が目安とされています。ただ、日本小児科学会は1回目の後、就学前にもう1回接種することを推奨していて、任意接種として2回受けることを考えてもよい時期です。公式情報や医療機関への相談で最新の推奨を確認するのが確実です。
子宮頸がんワクチンは年齢で窓口が違う
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは13歳になる年度から定期接種として受けられます。名寄市立総合病院では、中学生以下は小児科外来、高校生は産婦人科外来という使い分けになっています。
2026年4月以降、定期接種で使えるワクチンは9価(シルガード9)に一本化されています。以前に2価・4価で接種を途中まで受けていたかたの対応については、接種を受けた医療機関か保健センターに個別に相談するのが無難です。
病院によって予約の締め切りが違う
「接種日の何日前まで」という締め切りは、病院ごとに異なります。気をつけたいのは、当日に思い立って電話しても予約が取れないケースです。
| 医療機関 | 予約締め切り |
|---|---|
| 名寄市立総合病院 | 接種希望日の2日前16時まで |
| 名寄市風連国民健康保険診療所 | 接種希望日の2日前16時まで |
| 名寄東病院 | 接種希望日の3日前まで |
| 名寄三愛病院 | 接種希望日の3日前16時まで |
| 吉田病院 | 接種希望日の2日前まで |
吉田病院は10月から12月と1月は午前のみの対応になります。季節によって受け付け時間が変わる医療機関もあるため、電話で確認してから予約を入れると安心です。
名寄市外に転居する予定があるかたへ
予防接種は名寄市に住民登録があるかたが対象です。転出すると名寄市の予診票は使えなくなります。転出先の市町村で改めて手続きが必要になるため、転居の予定があるかたは早めに保健センターへ相談してください。
対象年齢内であっても、手続きが遅れると一時的に自費扱いになる場合があります。後から助成の申請ができるケースもありますが、手続きの手間が増えます。転出が決まったら接種スケジュールも一緒に確認しておくと、後の混乱が少なくて済みます。

対象年齢を少し過ぎてからの問い合わせ、意外と多いんですよね
副反応が出たときの基本的な対応
接種後に注意が必要な時間は、ワクチンの種類によって違います。生ワクチンは2~3週間、不活化ワクチンは接種後24時間が副反応の出やすい時間帯です。接種直後の30分間は医療機関の近くにいて、お子さんの様子を見ておくことが原則です。
熱が37.5度以上ある日は接種できません。体調が少しでもいつもと違う場合は無理せず日を改める。これは基本ですが、予約を取り直す手間を考えると後回しにしがちなところでもあります。
まず母子手帳を開いてみてください
今日できることは、母子手帳を取り出して次のワクチンが何かを確認することです。接種済みのスタンプや記録欄を見れば、何が残っているかがわかります。そこから保健センター(01654-2-1486)か、かかりつけの病院に電話する流れが一番スムーズです。
わたし自身も、地域で暮らす子どもたちが健やかでいてほしいと思って診療を続けています。予防接種は、子どもを守るだけでなく、地域の流行を抑える側面もある。それを日ごろから感じています。
迷いやすいのは「打ち逃し」に気づいたとき。それでも遅すぎることはほとんどありません。まずは一本、電話してみてください。
接種に関する問い合わせ先
予防接種の予診票の受け取り、接種記録の確認、市外医療機関での接種申請などは、名寄市保健センターが窓口です。
接種済みのワクチンと接種日が記録されています。次に打つワクチンの目安年齢と照らし合わせてみてください。
お子さんの年齢と打ちたいワクチンが対応している医療機関を選びます。1歳未満のかたは名寄東病院以外から選ぶ必要があります。
病院によって2日前または3日前が予約の締め切りです。希望日が決まったら逆算して早めに電話を。
母子健康手帳・予診票(記入済み)・マイナ保険証または資格確認書・診察券(ある場合)の4点を確認してから出かけてください。
名寄市保健センター(電話:01654-2-1486)は接種に関する総合的な問い合わせ先です。市外の医療機関での接種を希望するかたは、事前に保健センターへ申請が必要になりますので、早めに連絡してみてください。













