「地区防災計画」という言葉は、名寄市の防災に関するページや町内会の資料で見かけても、何をするものなのか、どこに書いてあるのか、すぐには分かりにくいですよね。
名寄市を拠点に地域情報メディア『なよろレンズ』を運営している編集長のクウです。わたしも最初は「地区防災計画」と「地域防災計画」を混同したまま、どちらを見ればいいのか迷ったことがあります。
この記事では、二つの計画の違い、名寄市でまず確認したい情報、町内会や暮らしへの結びつけ方の順番で整理しています。
最初に迷いやすい言葉の整理
「地区防災計画」と「地域防災計画」は、名前が似ているためにどちらを見ればよいか分からなくなりやすい。
片方は行政が、もう一方は地域の住民が主体になるもので、役割がまったく違います。検索して出てきたページがどちらの計画を指しているか、まずここを確認するだけでずいぶん頭が整理されます。
地域防災計画と地区防災計画の違い
大きな違いは、誰が作る計画かというところです。下の表に整理しました。
| 計画の種類 | 主な策定主体 | 対象の範囲 |
|---|---|---|
| 地域防災計画 | 市町村(行政) | 市全体 |
| 地区防災計画 | 地区の住民・町内会など | 特定の地区単位 |
名寄市の地域防災計画は、市が防災会議を開いて策定・更新するもの。令和7年3月に一部修正が行われており、市の公式サイトからPDFで確認できます。
一方、地区防災計画は、町内会や自主防災組織など地域の住民が自分たちで作るボトムアップ型の計画です。内容や策定状況は地区ごとに異なります。
名寄市でまず確認したい防災情報
防災に関して名寄市が公表している情報は複数あります。先に確認しておきたいのは、この二つです。
- 名寄市防災ガイドマップ(2022年作成)
- 名寄市地域防災計画(令和7年3月一部修正)
どちらも市の公式サイト(防災担当ページ)からダウンロードできます。地図や避難所の一覧は防災ガイドマップに載っており、日常使いには分かりやすい形になっています。
地区ごとに見たい災害リスクの確認
名寄市の防災ガイドマップには、天塩川・名寄川・豊栄川など複数の河川の浸水想定区域が記載されています。市街地と農村部、山間部では見るべき地図のページが異なります。
自分の住んでいる地区が市街地なのか智恵文や風連の農村部なのかで、確認が必要なページは変わる。わたしも一度ざっと全体を眺めてから、自分の地区のページだけ手元に置くようにしています。
避難所と避難経路の確認先
指定緊急避難場所(一時的に避難する場所)と指定避難所(避難生活を送れる施設)は、2022年のマップ更新にあわせて見直されています。
ハザードマップ上の数字をクリックすると、施設名と対象となる災害(洪水・地震など)が確認できる仕組み。避難所はすべての災害に対応しているわけではないため、洪水用か地震用かをあわせて見ておくと安心です。
町内会で防災の話が出る場面
地区防災計画は、行政から一方的に渡されるものではなく、住民側から計画を提案することもできる制度です。実際の動きとしては、町内会の総会や防災訓練がきっかけになることが多い。
「計画をつくらなければいけない」というものではなく、地域で話し合う機会を作ること自体が備えの一つです。まず話し合いの場があることが、なによりの入口だと思っています。

計画より先に、顔の見える関係があると動きやすいですよ
雪どけと河川で考えたいこと
名寄市の地形上、春先の融雪期は河川の増水リスクが高まります。天塩川・名寄川周辺では浸水継続時間のマップも公表されており、水がいつまで残りやすいかが地区によって異なります。
融雪期と大雨が重なる時期は、特にハザードマップとあわせて行動を確認しておくと無理がありません。冬道と雪どけ後では、避難経路として使える道が変わることもあります。
自主防災組織と地域の備えの関係
自主防災組織は、地域住民が自発的につくる団体で、防災訓練の運営や安否確認の仕組みづくりなどを担います。地区防災計画の策定主体になることも多い存在です。
名寄市内での組織の状況や活動内容は、市の防災担当窓口に確認するのが確実です。町内会がそのまま自主防災組織を兼ねているケースもあります。
よくある思い違いを整理しておく
迷いやすいのが、「地区防災計画がないと防災が不十分」という捉え方です。計画がある地域が優れていて、ない地域が遅れているわけではありません。
- 思い違い①
-
地区防災計画は全地区に公表義務がある、という思い込み。策定・公表は地区ごとに判断されるもので、名寄市全域での状況は公式窓口での確認が必要です。
- 思い違い②
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地域防災計画と地区防災計画が別物だとは知らず、どちらか一方だけを見て全部分かったと思ってしまうこと。両方の役割を分けて理解するのが出発点です。
- 思い違い③
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ハザードマップを一度見れば十分、という考え方。マップは更新されることがあり、直近の版を手元に置いておくほうが安心できます。
公開情報で確認しておきたいこと
名寄市の防災関連情報は、市公式サイトの「防災・災害・ハザードマップ」のページにまとまっています。
市公式サイトからPDFをダウンロードし、自分の地区のページだけ印刷して保管します。
地図上の避難所が洪水対応か地震対応かを確認します。全災害に対応していない施設もあります。
地区防災計画の策定状況など、地区単位の取り組みは市の防災担当窓口に問い合わせるのが確実です。
問い合わせ先は、名寄市役所 総務部防災担当(電話:01654-3-2111)です。
今日の一歩、まずここから始めてみる
今日できる一番小さな一歩は、名寄市の防災ガイドマップを開いて、自分の地区のページを一枚印刷しておくことだと思っています。難しい内容を全部理解しなくても、手元に地図があるだけで、いざというときの動き出しが変わる気がしています。
町内会や地域の集まりで防災の話が出たとき、「見たことがある」「避難所の場所は確認済み」という状態でいられると、話がずいぶん進みやすくなります。それだけで、地域の備えとしての意味は十分あるなとわたしは感じています。
地区防災計画の策定まで進むかどうかは、それからでも遅くありません。まずはマップを手元に置いて、週末の少し落ち着いた時間に、自宅周辺の地図だけ眺めてみてくださいね。













